自律型組織とは、経営理念・ビジョンを理解・共感した社員一人ひとりが自ら考え、行動してイキイキ働き、ともに協力して成長し、業績を伸ばし続ける組織のことです。
しかし、明日から自律型組織にするぞと指示を出しても上手くいきません。
これまで、社長や幹部がおこなってきた組織の管理を弱めて、業務の権限委譲をしてしまうと組織は混乱するだけで、かえって生産性を落としてしまうことになります。
さらにコミュニケーションも少なくなり、組織としての体をなさなくなってしまいます。
そのため自律型組織を作りあげて行くためには、次の9つのステップを踏まえた、仕組み作りが必要なのです。
自律型組織を構築する9つのステップ
社長の人生理念を考える
会社経営においては社長の考え=会社考えであることが殆どです。それには、まず社長個人の中に人生理念という強い軸を持つことが必要になります。
社長の過去や現在そして未来から、生きる目的や自分のミッション、心の底から成し遂げたいことなどを言語化することで、人生理念という強い軸ができます。それが、経営の礎となり、未来を描く原動力となります。
人生理念から経営理念を策定・再構築
確固とした人生理念に基づいて経営理念を見直し、作り上げることで、社員に対する説得力が上がり、社員が理解・共感しやすく、自社が進むべき方向性が定まり、ぶれない経営の軸を作ることができます。
また、銀行やステークホルダーからも信頼される会社になります。
ワクワクするビジョンを作る
経営理念をベースにして、3~5年後の会社のありたい姿をビジョンとして作っていきます。
数値目標だけでなく社長も経営幹部も社員も心躍るビジョンを作ることで、社員のベクトルを合わせます。
ワクワクする未来を、ビジョンから創っていきます。
経営理念とビジョンを社員と共有
社員が一丸となり、組織を一体化させ、目標達成に向けて進んでいくには、経営理念・ビジョンの理解・共感・共鳴が必要です。
そのためには、経営理念・ビジョンと社員の価値観・仕事観を融合させていく必要があり、研修や日々のマネジメントを通して仕事に対する姿勢を整え、自律型人材のベースを作ります。
ビジョンを達成する経営戦略を策定
ワクワクするビジョンを実現するために、外部環境と内部環境を分析し、知的資産など自社の強みを活かし、競争に勝てる経営戦略を策定します。
経営戦略を実行する戦略マップを作成
経営戦略を5つの業務戦略に分け、それぞれの関連性を1枚の図で表した戦略マップを作成します。
戦略マップを作成することで各業務戦略の関連性がわかり、経営戦略の実行性が高まります。また全社の戦略マップに基づいて部門単位で自律的に計画を作成します。
部門別経営計画、個人別チャレンジシートを作成
部課長が戦略マップに基づいて、自らが部門ごとの事業計画を経営環境に対応し、勝てる戦略を作成します。
社員も、部門の事業計画に基づき、自身の能力をのばすために目標チャレンジシートを作成し、自律型人材に育成していきます。
チーム力と心理的安全性を高める
人材と組織の強みを活かし、言葉と思考の良い変化を促すことで、互いに認め合い、自己有用感を高め、信頼関係を築き、協力できる心理的安全性の高いチームを作り上げていきます。
その結果、前向きに仕事がしやすい組織風土に変わっていきます。
自律型組織を定着させる評価制度とマネジメント
自律型人材を育てる人事評価制度、戦略マップの進捗状況を確認する定期的な経営企画発表会、プロジェクト、ワークショップの開催、経営数値の公開など、業績を伸ばし、幹部をはじめとする人材の育成していくためのマネジメントシステムを運用して、自律型組織を定着させていきます。
私達は、人と組織が幸せになる自律型組織構築をご支援しています。