大谷翔平選手のポジティブな言葉
朝のTV中継にも拘わらず視聴率は13%を超えるほど、大リーグのドジャース対パドレスの地区シリーズ最終戦が日本でも盛り上がりました。
大リーグの地区シリーズでは、5試合制で先に3勝した方がリーグ優勝決定戦に進めます。
3戦終了後、2勝1敗としたチームがシリーズを制覇する確率は72.3%という圧倒的な有利さを示すデータがあります。
ドジャースが1勝2敗と不利な状況に追い込まれたとき、記者が大谷翔平選手に
「今日は負けてしまいましたが、明日からの意気込みは?」と質問しました。
大谷選手は、「あとシンプルに2勝することだけを考えて」と答えました。
この非常に前向きな発言は、チーム全体に良い影響を与えたと思います。
実際に、ドジャースはその後2連勝し、地区シリーズを制覇したのです。
データ上では不利な状況にも関わらず、大谷選手は焦ることもなくポジティブな発言をし、それがチーム全体の士気を高めたことは他の選手のインタビューからも明らかです。
経営におけるリーダーの言葉の力
リーダーの言葉は、チームメンバーに希望を与え、困難な状況でも前進する力を引き出します。
これは経営の現場でも同じです。
リーダーが発する言葉や態度は、チームに対して大きな影響力を持ちます。
リーダーがポジティブなメッセージを発信することで、チームは前向きに物事を捉え、困難を乗り越える力を得ることができるのです。
経営をしていれば、困難な状況に直面したり、目標達成が難しい状況に諦めそうになったことがあるはずです。そんなときこそ、リーダーの言葉の力が試されます。
リーダーが「もうダメかもしれない」と否定的な発言をすれば、社員の士気は一気に下がります。
逆に、「この状況を乗り越えれば必ず成長できる」といった前向きなメッセージを伝えることができれば、社員はその言葉に勇気づけられ、困難に立ち向かっていくことができます。
リーダーの役割は、ただ指示を出すことではありません。チームが不安を感じたり、動揺しているときに、その場を落ち着かせて、次の一歩を踏み出す力を引き出すことです。
ポジティブな言葉の重み
さらに、ポジティブな言葉の力は、ただ楽観的な言葉を並べるだけでは十分ではありません。
言葉が心に響くためには、リーダー自身がその言葉を心から信じていることが重要です。
リーダーの発言がチームに影響を与えるのは、リーダー自身が本当にそれを信じ、行動で示したからに他なりません。
リーダーが本気で信じていることは、自然とその言葉に重みが生まれ、チームメンバーに伝わります。
ポジティブな言葉は、その場しのぎではなく、具体的な行動を示すことも必要です。
大谷選手が、ドジャースの選手たちを鼓舞したのは「あとシンプルに2勝すること」でした。
それは彼の本心から出た言葉であり、具体的な行動を示したからこそ、結果として2連勝につながりました。
経営においても目標を明確にし、それを達成するために具体的に伝えることが重要です。
「売上を上げよう」といった抽象的なものより、「新規顧客を5社獲得する」といった具体的な目標を示すことで、チームはその目標に向かって動き出すことができます。
まとめ
リーダーの言葉の力を最大限に活かすためには、日常的にポジティブなコミュニケーションを心掛けることが重要です。
困難な時だけでなく、普段から前向きなメッセージを伝えることで、チームはリーダー普段からポジティブな言葉を交わしているチームは、困難に耐えた時にも強い結束力を発揮し、逆境を乗り越える力を持っています。
経営の現場でも、リーダーが発する言葉は非常に重要です。
それは、チームの力を引き出し、目標に向かって進むための原動力です。