サザエさん症候群は月曜の朝に仕事をしなければ現実に直面して憂鬱になってしまうことです。
月曜の朝をはつらつと迎え、仕事に出かけたくなるためには、職場が心理的安全性の高いことが条件です。
ここでは、心理的安全性の高い職場を作るための方法と効果を紹介します。

働きがいはありますか?

仕事をしていれば、日々様々な問題は起きます。
周囲からもいろいろ言われ、プレッシャーも感じます。
そして、ストレスだけがどんどん溜まっていきます。

精神的にきつくなったときには、少しでも出来ている部分、良い部分を感じることができれば、もう少し頑張ってみようと仕事に前向きになれるのですが・・・

ところが、忙しく働いていると、褒められることや仕事を認められることは、あまりありません。
「自分は頑張っているのに」「これだけのことをやったのに」と思っていても、誰も認めてくれなければ、仕事に対する意欲は低下します。

そこで、誰だっていいところはあるんだから、お互いの良いところ、頑張っているところをみつけて認め合おう、と考えた会社があります。

会社といっても正確には一つの部門内ですが、「金曜学習会」なるミーティングを始めました。学習会といっても教材はありません。教材となるのは参加者の体験談だけです。

当初は全員参加の予定でした。
しかし、「金曜の夜の大切な時間に学習会をやってどんな意義があるのか?」と否定的な声が上がり、自由参加になりました。

心理的安全性の高い職場にするワークショップ

では、「金曜学習会」では何をしたのでしょう?

少人数のグループに分かれて、最近仕事で頑張ったこと、成果が上がったことを一人ずつ発表していきます。

発表が終わったら、発表者以外の人がいま聞いた話の中で素晴らしかった点を伝えていきます。
その後、その中から全員に紹介したい体験談と素晴らしいと感じた点を発表します。

これまで認められる機会が少なかったために、参加者はむずかゆくなったり、照れ笑いをしていました。
自分が他の人から認められて、嫌な気持ちになる人はいません。
慣れていないから、照れくさい感情が表れたのです。

自分がやってきたことを認めてもらえれば、この会社に自分は必要なんだと感じる「自己有用感」も高まっていき、仕事に対する意欲もあがります。

さらに、自分の素晴らしい点を認めてもらうことは、相手へ思いを伝えることであり、共感をしていることも伝わります。
他人に対する配慮もでき、他の社員は仲間であると感じます。

仲間だと認識すれば、コミュニケーションも活発になり、人間性がわかってくればより親密になります。

参加者からは「月曜の朝が憂鬱だったけど、金曜学習会に参加するようになってから月曜日が楽しみになった」との感想もありました。

「金曜の夜の大切な時間に学習会をやってどんな意義があるのか?」と否定的だった社員は、他の社員から「一度でいいから出てみなよ」と勧められて、「金曜学習会」にしぶしぶ参加したのです。。

ところが、この社員が「金曜学習会」の最後に一言「こんな学習会なら次もぜひ参加したいです」とうれしそうに言うと、参加者全員から拍手が起こりました。

これこそ、心理的安全性の高いチームです。

心理的安全性の高いチームの効果

当初考えた「金曜学習会」の目的は、次の3つです。

1.社員の自己有用感を高め、会社の目標を達成する

2.自発的に行動できる関係性作り

3.コミュニケーションを活発にする機会づくり

そして、この3つの目的は十分に達成できました。

ただし、金曜勉強会が単発で終わってしまっては、効果は半減します。
継続的に実施するからこそ、その都度新たな気持ちで仕事に取り組めるようになります。

なによりもこれまで、欠点や出来ていないことに目を向けてきた思考や言葉を変化させていくためには、継続することが必要です。

継続することで「相手のよいところを認められる」ような思考と言葉に変化し、定着をしていきます。

そして、相手の良いところを認められるようになれば、自分のことも認められるようになります。
自分のことを認めることが出来れば、自身の度量も大きくなり、人間力が高まっていきます。

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心理的安全性ワークショップ