「いまの若い人達のやる気はどうしたら上げられるんでしょうか?」
「若手はなぜ指示待ち社員が多いのでしょう?」
「若い奴は何を考えているか、わからない!」
こんなご相談をいただくことがあります。

世代が違えば価値観も違ってくることもあるでしょう。
ただ変わらぬこともあると思います。

今の若い世代は、仕事の意味が理解できないと動かないと言われています。
これは昔もそう考える若い人達もいたはずです。

まさに自分自身が、単純に指示命令されても、なぜその仕事をするのかがわからないと動けなかったからです。

お恥ずかしい話、この仕事の意味とはなんだろう、そんなことを考えていると手は動かず、作業は遅々として進みませんでした。

指示を受けるときに、仕事の意味がわかっていたら、やる気も違っていたはずです。

では、仕事の意味とは何でしょうか?

仕事に意味とは、仕事をする目的だったり、自分自身のやりがいであったり、社会的価値だったりします。

それを明確にするのが企業理念やビジョンです。
また企業理念・ビジョンかと思われるかもしれませんが、それだけ重要だからです。

なぜ仕事の意味を理解することが大切なのかを説明するには「ゴールデンサークル」が有効です。

人が考えるときには、目的(WHY)から考えます。次がどのように実現するか(HOW)を考え、最後に具体的な活動(WHAT)を考えます。

これは人間の脳が考える順番なのだそうです。

気持ちよく働いてもらうためには、具体的な活動(WHAT)を指示するのではなく、その仕事の目的は何か(WHY)、次にどのようなやり方がいいのか(HOW)、最後に具体的な活動(WHAT)を指示することが求められます。

さらにモチベーションを上げるためには、本人に具体的な活動(WHAT)考えさせることです。

もしも、具体的な活動だけを指示しても、その目的が理解されていないと、自分は単なる歯車としてしか捉えません。
歯車として扱われるなら、自発的に動こうとはしません。

ただ高度成長の時代は、具体的な活動をすれば売上がすぐに上がり給料も上がったために、モチベーションは維持できました。

マニュアル通りにしていればよかったので、仕事の目的を説明する必要のない時代だったのかもしれません。

しかし、今は低成長の時代です。
具体的な活動がなければ業績はあがりませんが、マニュアル通りの活動をしたからといってすぐに業績に結びつくとも限りません。

社員一人ひとりが仕事の目的を理解しているからこそ、具体的な活動をする場合には、考えて仕事をすることで臨機応変に対応でき、業績も伸びていくのです。

人材を育てるためにも、やる気を起こさせるためにも、なぜするのか(WHY)を語る必要があります。

会社ではそれが企業理念であり、ビジョンであり、ミッションです。
社長、経営幹部はことあるごとに社員に伝えなければなりません。

どうして企業理念が出来たのか、なぜビジョンを達成したいのか、など企業理念やビジョンを作り上げるまでの過程を語ることで、社員の共感力は高まっていきます。

そして、若い世代が仕事の目的を深く理解し共感するためには、経営者層との距離が近いことも大切です。

社長が何をしているかわからない、経営幹部と話したことがない、これでは目的は理解されません。

社員がイキイキと働いている会社では、定期的に社員と経営者層が意見交換の場をもっています。

経営幹部は部下に話すことは得意でも、聞くことは苦手なこともあります。
真摯に社員の声に耳を傾けるだけでも、社員のやる気は出るものです。

御社では、企業理念、ビジョンが出来た過程も含めて、社員はしっかりと理解していますか?
経営幹部と社員のコミュニケーションは取れていますか?