職場の雰囲気は、そこにいる人たちの言葉や態度で大きく変わります。

「どうもコミュニケーションがうまくいかない」「部下が思うように動かない」と悩んでいるリーダーは、もしかしたら伝え方ひとつで状況が変わるかもしれません。

これまでのコーチングやコンサルティングの経験から「人材が流出する悪いコミュニケーション」と「人材が伸びる良いコミュニケーション」を見てきました。今回は、良い職場を作るためのコミュニケーションとマネジメントについて考えてみます。

こんなコミュニケーション、していませんか?

  1. 批判ばかりする失敗を責めると、チャレンジする意欲がなくなります。
  2. 責め立てる失敗の責任ばかりを追及すると、部下は委縮します。
  3. 文句ばかり言う否定的な言葉は、チームの士気を下げます。
  4. ガミガミ指示を出す細かすぎる指示は、考える力を奪います。
  5. 脅す「次ミスしたら降格だぞ!」という言葉は恐怖を生むだけです。
  6. 罰を与えるミスに対して過度な処罰をすると、挑戦を避けるようになります。
  7. 否定する → 「そんな考えはダメだ」と言われると、意見を出しづらくなります。

このようなコミュニケーションが続くと、職場の雰囲気はピリピリし、退職者が増えてしまい、社員は自発的に動かなくなります。このような状態では、社内の「関係の質」が悪くなっています。
下の図であなたの会社の状況をチェックしてみてください。

言葉が変われば、職場が変わる!良いコミュニケーションが生む信頼と成長

では、関係の質をよくするためには、どうすればよいのでしょうか?

職場が変わる!コミュニケーション&マネジメント

1. 傾聴する

相手の話をしっかり聞くことが、信頼関係のスタートです。
「話を聞いているつもり」ではなく、相手の言葉に意識を向け、自分の価値観を出さずに聞くことで、本音を引き出すことができます。 傾聴することが、相手の心を開かせ、信頼関係が生まれます。

2. よいところを見る

人は誰でも、うまくいかないことがあるものです。そのときに「ダメじゃないか!」と叱るのではなく、「よくなかったなかでも上手くいったことは!」と責めずに、できたところを見ることで、前向きな気持ちを取り戻すことができます。ポジティブな視点が、相手の行動を変えるのです。

3. 認め

立場に関係なく、相手のよいところを認めることが重要です。
「この人は自分を大切にしてくれている」と感じると、信頼関係が強まり、意見も言いやすくなります。
どんな小さなことでも、よい点を認めることで、相手のモチベーションは格段に上がります。

4. 信頼する

相手を信頼し、ある程度の裁量を与えることで、責任感が生まれます。「任せたよ」と一言添えるだけで、自信を持って仕事に取り組むようになります。
細かく管理するより、信じて任せることが、主体性を育む近道です。

5. 価値観を認める

人それぞれ異なる価値観を持っています。それを否定するのではなく、個々の価値観を認めることで、心理的安全性が高まり、自由に発言できる環境が生まれます。
多様な価値観を尊重することが、創造的なチームを作るカギです。

信頼を生むコミュニケーション&マネジメントへ

日々の会話の中で、ちょっとした意識の違いが、大きな変化を生みます。

  • 話を聞くことに集中する(耳は2つ、口は1つ!)
  • 責めるのではなく、サポートする(転んだ人に手を差し伸べよう)
  • 文句を言うのではなく、励ます(ポジティブな言葉は世界を救う)
  • ガミガミ言うのではなく、任せる(指示より自律!)
  • 脅すのではなく、信頼する(恐怖よりも愛と信頼!)
  • 罰するのではなく、受け入れる(失敗は学びの宝庫!)
  • 否定するのではなく、価値観を認める(違いを楽しもう!)

言葉ひとつで、職場の空気はガラッと変わります。
社員が「ここで働いてよかった」と思えるような環境を作るために、「何を言うか」だけじゃなく「どう言うか」を意識してみましょう!
こらのことを実践すれば、職場の空気はポジティブにかわります。