パーパスを知るために

自分のやりたい仕事を見つけるのは簡単ではありません。

やりたい仕事ができたとしても興味がわかなかった、気が進まない仕事だったけれどやってみたら面白かったそんなこともあります。

それは、自分のことはわかっているようでわかっていないからです。
どうしても自分のことは主観で判断してしまい、客観視できていません。

自身のことを客観的に知るために、自分自身の存在意義(パーパス)を知るために研修の一環として行っていることがあります。

それは、いままでの人生を振り返り、これからの人生を計画する「人生年表作成」というワークショップです。

人生年表作成

人生年表作成の作り方

これまでの人生を振り返り、年代ごとに気持ちの変化をグラフ化します。

好調のときやワクワクしていたときにはプラス方向に、不調のときやがっかりしていたときにはマイナス方向に線を自由に書き入れていきます

グラフを書き終えたら、好調・ワクワク、不調・がっかり、それぞれの出来事を付け加えます。

仕事のことでも、プライベートでも何でも結構です。ご自身の気持ちに忠実に書いてもらいます。

実際のワークショップでは、
不調だった出来事に、「出向」を挙げた方がいました。

「一生懸命にやってきたのに、同期が係長になったのに、自分は子会社に飛ばされたのが納得できなかった」のがその理由でした。

好調だった出来事に、小学生のころの「自作時刻表」のことを書いた方もいました。
「自分で架空の街をつくり、地図や駅を考えて、時刻表を書いているのがとても楽しかった」

など、個人個人で様々なことが挙げられます。

パーパス(存在意義)を見つける

さらに出来事について深掘りしていくと、不調・がっかりした本質やワクワクして仕事ができるヒントが見えてきます。

小学生の頃、時刻表を書いていた方は、
「現在あるものを自分で工夫して、新しいものを考え出すことが何より好きだった」

別の方は、学生のころのバンド活動について書いていました。
「ギターが上手くなることもそうだが、何よりバンドの仲間と音を合わせることが楽しかった」でした。

誰に強制されたわけでもなく、寝食を忘れて没頭できたことこそ、その方のモチベーションの源であり、ワクワクできることなのです。

そして、そのことこそが、その方にとってのパーパス(存在意義)になります。

個人のパーパス(存在意義)がわかれば、経営理念との共通点を見いだすことができ、仕事でも活用できます。

時刻表を作った方は、新規事業や現状の仕事の改善をする仕事に就けば、存在意義が充足され、ワクワクと仕事ができるはずです。

バンド活動の方は、チームで1つの目標に向かって仕事をする業務に就くことがとパーパスであり、乗り越えなければならないことがあっても、成果を出してくれます。

ワークショップで人生年表作成を共有

「人生年表作成」ワークショップでは、これまでの人生で積み重ねてきたことや自身の強みについても考えて言語化してもらいます。

さらに、これまでの人生を踏まえた上で、これから「なりたい自分」をプロデュースしてもらいます。

なりたい自分になるために、人生の目的や今後やりたいことなどを考え、具体的にどう行動するかも文字としてシートに記入をします。

個々人の「人生年表作成」が完成したら、ワークショップ参加者全員が発表をします。

自分だけでなく、参加者の「人生年表作成」を知ることで、それぞれのパーパス(存在価値)や価値観が共有でき、お互いに理解が進み仕事も協力してできるようになっていくのです。

個人のパーパスを言語化して明確にすれば、個人の軸ができます。

軸ができれば、自律した人材として活躍でき、組織としても自律型組織に移行していきます。

御社でも「人生年表作成」ワークショップで、社員一人ひとりのパーパス(存在意義)を明確にしてみませんか?

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