会社が求める人材でトップに上がるのが、コミュニケーション力のある人です。
採用する際にもコミュニケーション能力の高い人を採用していると思います。
コミュニケーション力を身につける自己紹介
さらに新入社員研修でも、能力を高めるためにコミュニケーション研修を行う会社は多くなっています。
そのときには、必ず自己紹介があります。
自己紹介が終われば、講師や参加者が論評して、拍手で終わることが殆どです。
しかし、これでは本来の意味でのコミュニケーション力は身につきません。
弊社がコミュニケーション研修をする場合は、これだけでは終わりません。
仕事でのコミュニケーションは、相手に意志決定を促し、行動してもらうためのものです。
もしも、行き違いがあれば、あとあと仕事上のミスにつながってしまいます。
さらに、話し手と受け手の間に、言った言わないなどの感情のもつれを引き起こしてしまうことさえあるのです。
だからこそ、正確に伝えられる仕事コミュニケーション力を身につけるための研修を新入社員の段階から行っています。
コミュニケーション力をつける3つの方法
その方法は大きく3つあります。
1.自分の話しぶりを客観的に観る。
自己紹介している姿をビデオで撮影をして、各人に観てもらいます。
話しているときに、身体が左右に揺れていたり、視線があちこちに飛んだり、話し手の動作や仕草が気になってしまうと、聞き手の注意は不要な動作にいってしまいます。
そうなってしまえば、話に集中できず、話の内容は聞き手に伝わりません。
一番勉強になるのは、自分の姿を見て、自ら気付くことです。
2.自分の話を書き起こす
自分が話しているときには気付きませんが、自分が言った言葉を文字起こしすると無駄な言葉が多いことがわかります。
伝えたい言葉以外に無駄な言葉を多く使ってしまうと、無駄な言葉ばかりが印象に残ってしまい、肝心の言葉が埋もれてしまいます。
アナウンサーやレポーターにもいますが、やたら「え~」「~ですね」「やっぱり」を連発するものですから、それが気になって話の内容が全く頭に残りません。
自分の話を書き起こしてみると、どれだけ不要な言葉が多かったのかが客観的にわかります。
3.思い込みに気付く
これも多いのですが「自分も知っていることは、聞き手も知っているだろう、知っているはずだ」という思い込みがあります。
今までの経験や学習などによって、同じ言葉でも人によって捉え方は様々です。
同じ言葉を使っても、話し手が考えていることと聞き手が考えていることが違っていれば、正確なコミュニケーションは期待できません。
そのために、自己紹介とは違った形で、自分と相手の真意を知るためのワークを行います。
まとめ
新入社員の段階で、この3つを理解し、実践できれば、仕事上のコミュケーションの基礎はできていきます。
新入社員だけに教育をしても、職場で先輩社員がコミュニケーションの基礎ができていないと、いつの間にか自分のやりやすい方法でコミュニケーションを取ることになってしまいます。
それを防ぐためには、全社員が共通でコミュニケーションの基礎を理解し、実践することが重要です。
仕事コミュニケーションは、円滑な組織運営、自律型組織をつくるための土台となります。