「SNSをみて驚きましたよ。うちの社員がとんでもないことを書き込んでいたんですから」と社長はガッカリしていました。

どういうことなのか、詳しく聞いてみると事情がわかってきました。

社長が経営するのはB to Cの会社であり、ネットを活用した販売促進に力を入れ始めています。

ところが、利用者8,000万人以上を超えるLINEでの販促をまだ行っていなかったのです。

そこで、ネットに詳しい社員(仮に「鈴木」さんとします)をLINE担当のリーダーにしました。

社長からは「LINEで販促をやるぞ」との指示だけで、それ以外には鈴木さんに任せることに。

鈴木さんはLINE公式ページの設定をすぐに済ませました。

しかし、1週間たっても、2週間たっても、LINEは初期設定から先には進んでいません。

そんなときに社長は偶然、鈴木さんのSNSを見てしまったのです。

そのSNSの書き込みは
LINEで販促をしろと言うけれど、その他には全く指示が出ない。また、社長の悪いクセの『言いっぱなし』かよ」。

社長は瞬間的には怒りがこみ上げてきたものの、悲しさも覚えたのです。

鈴木さんなら、大枠の指示さえしておけば、やってくれるものだと期待をしていました。

それが、鈴木さんは細かな指示までしないと動けない「指示待ち社員」だったのです。

鈴木さんはHPの更新は器用にできたものの、SNSを使っての販売促進については未経験でした。

そのため、初期設定はできたものの、どうしていいかわからず、思考停止に陥っていたのです。

できなかったのは、自分の能力ではなく、社長が指示してくれない、やり方がわからないのにやらされたと、言い訳ができます。

もしも鈴木さんが「自律型社員」であったとしたら、どうでしょうか?

まずは、他社がどのような方法で販売促進をしているのかを調べるでしょう。

LINEでも無料セミナーを開催していますから、セミナーにも出席したでしょう。

また詳しい人を見つけて相談もしたと思います。

鈴木さんが「指示待ち社員」なってしまったのは、自分で考えて行動するより、指示を待って動いたほうが楽だからです。

また、責任を指示者に転嫁でき、自分は責任を逃れられると考えているためです。

このような「指示待ち社員」を減らして「律律型社員」を増やして行くには、大きく2つの方法があります。

1つは、心理的な安心安全な職場を作ること。

非難されるべきは、失敗ではなく、チャレンジしなかったことや怠慢なことです。

前向きなチャレンジなら、結果がどうであれ評価される職場にすることが必要になってきます。

その判断基準は、会社の企業理念やビジョン、戦略に沿ったものであることです。

2つめは、仕事観研修をおこなうこと。

社員には今まで生きて来た中で、価値観や仕事観が醸成されています。
その価値観が良くないものであれば、それを良いものに修正していく必要があります。

ただ、研修をして感じるのは、本人は自分の価値観や仕事観に気付いていない方が多いのも事実です。
それは、そんな機会が今までなかったからでしょう。

自分自身を見つめて、自分の価値観を知ることで、その後の行動や思考は変わっていきます。

指示待ち社員を自律型社員に変えて行くことも、自律型組織づくりの大切な要素です。

御社でも、自律型組織を作って、自発的に動く社員を増やしませんか?

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