最近では、メールやLINEなどで連絡することが増えました。
それでも電話が大切な通信手段であることに変わりはありません。

メールにしても電話にしてもコミュニケーションの手段ですが、こんな経験をしたことはありませんか?

某ネット印刷会社に電話をしたときのことです。
音声ガイダンスで「電話が混み合っておりますので・・・」という例のメッセージの後、保留音が流れてきます。

その後、1時間経っても保留音が流れ続け電話は繋がりません。時間がもったいないので、保留音を聞きながら仕事をしておりましたが、2時間経っても電話は繋がりません。

さすがに、仕事にならないと電話を切りました。これではイライラがつのるだけです。

そのネット印刷会社にはそれ以降二度と注文をすることはなく、
少々値段が高くても確実に電話が繋がり、メールでの返答が早いネット印刷会社に変更をしました。

某ネット印刷会社の対応の対応に呆れてしまうかもしれませんが、それを笑っていられない会社もあります。

重要な要件があってある会社の専務に電話をしたときのことです。
「専務は外出をしております。帰社時間は未定ですので、また明日お掛け直しください」と電話を受けた方に言われました。

この会社では、経営幹部である専務のスケジュールを社員が知らなかったのです。
専務がスケジュールを連絡していなかったのか、社内で情報が共有できていなかったのかは、わかりません。

ただ、情報の伝達という基本的なことが出来ない会社であるということだけは、確実に先方に伝わります。

これだけではなく、社内では「言った、言わない」でトラブルになることもあります。

こんな場合、情報の伝達経路をたどってみると、上司は「言ったはずです」といい、部下は「聞いていません」、こんなことが非常に多く社内で発生しています。

社内では「○○したつもり」で情報が伝わっていると思ってしまうケースが非常に多いのが実情です。

しかし、ボトルネックになっている箇所がわかれば、対策は立てられます。

情報の伝達が上手くいっていないことは、人間で言えば血液の循環が悪くなっていることと同じです。

人間なら病気になり、会社であれば業績が下降し、取引先の信用を失うことになります。

これは大企業だけではなく、社員数が10名の会社でも起こっていることです。

イチロー氏も「びっくりするような好プレーが、勝ちに結びつくことは少ないです。確実にこなさないといけないプレーを確実にこなせるチームは強いと思います」と名言を残しています。

情報のボトルネックをなくしておくことは、情報の流れを円滑にすることであり、健康な経営をする条件の一つです。