「社内の風通しがよくなり、前向きな発言も増えてきてとてもいい傾向になっています」
これは、心理的安全性を高めるワークショップを受けていただいた社長からのメッセージです。
以前から「社内の風通しがいいとは言えず、社員が協力し合わない」、これをなんとかできないかと考えていました。
社員にアンケートを実施して、コーチングを導入したこともありました。
クレドや理念の共有化を図ったこともありましたが、どれも思ったほどの効果は出なかったそうです。
そこで社長は「ダメ元でいいから一度心理的安全性を高めるワークショップを受けてみよう」と弊社にご連絡をいただきました。
心理的安全性を高めるワークショップの実施
ワークショップを実施する前に、以前のアンケートを拝見し、社長の希望を伺いました。
レクチャーもしますが、ワークショップですから社員の皆さんにワークをしながら体験をしていただくことが中心です。
理論も大切ですが、頭でわかっていても体験をして腹に落ちないと本当の理解にはつながりません。
1日のワークショップでしたが、終了した後すぐに変化が起きました。
いままでは会場の片付けを進んで行う社員が少なかったのに、指示をしなくても社員が協力し合いながら片付けをしていたのです。
これに社長は驚きました。
ワークショップ後、業務の中でも変化は起きていました。
これまでの課内のミーティングでは、課長からの一方的な指示で10分もかからずに終わっていました。
課長からの指示が未達の場合には「なんでできないんだ?!」と叱責に近いことを言われるので、社員は黙ってしまいます。
ところが、心理的安全性を高めるワークショップ後は課長からの一方的な指示ではなく「君たちなら、どうしたい?」「もっといい方法はあるかな?」に変わりました。
指示が未達だった場合には、「どうすれば達成できるかな?」と前向きな聞き方に変わっていったのです。
すると、社員からの発言も徐々に増えました。
課長も社員からの意見に対して「いいんじゃないか」「次はこうしてみよう」と前向きになったのです。
心理的安全性を高めるワークショップの効果
課長からの一方通行だったミーティングが、課長と社員のコミュニケーションの場へと変わっていきました。
いままで課長は、部下たちはちゃんとやっているだろうか?部下は自分よりも能力が劣るので、自分が指示した方が上手くいくと考えていました。
ところが、部下に意見を出してもらうようになると、課長が考えたこと以上の素晴らしい提案も出てくるようになっていきます。
部下たちが自分で提案したことですから、指示されたことよりも実行性が格段にあがります。
意見を聞いてもらえた社員も仕事に対してのモチベーションも上がり、社内の雰囲気は良くなっていきます。
しかし、問題はないわけではありません。
心理的安全性を高めるワークショップ終了後はやる気に満ちていますが、時間が経つにつれて元に戻ってしまう可能性があります。
もう少し社内の状況を見守る必要がありますが、継続するための社内の仕組み作りは必要です。
心理的安全性を高めるワークショップの内容
心理的安全性を高めるワークショップで行っていることは、できないことに目を向けるのではなく、
・社員や組織の能力や強み、経験から上手くいっているところに焦点をあてるコミュニケーションスキルを身につける
・理想とする目標設定をし、目標達成のためのリソースを見つける
・理想とする目標達成のためのステップづくり
などを行います。
社内の雰囲気や組織風土は、なかなか変えられないとお考えではありませんか?
大上段に振りかぶって、「組織風土を変えるぞ」とがんばってみても上手く行かないことの方が多いのです。
これくらいならできそうと思えるちょっとしたことを積み重ねていけば、組織風土はいい方向に変わっていきます。
この心理的安全性を高めるワークショップで、ちょっとしたことのつみ重ねを行っていけば組織はいい方向へ変わっていきます。